【最終更新日】2021年2月17日

security()

異なる時間軸のシリーズ、異なるシンボルのシリーズを取得するための関数。

サンプル

//@version=4

s1 = security("MSFT", "D", close) 

smaLine = sma(close, 10)
s2 = security("AAPL", "240", smaLine) 


s3=security(syminfo.tickerid, "D", close[1], barmerge.gaps_off, barmerge.lookahead_on)

f() => [open, high]
[o, h] = security(syminfo.tickerid, "D", f())
[l, c] = security(syminfo.tickerid, "D", [low, close])

plot((o + h + l + c) / 4)

構文

security(symbol, resolution, expression, gaps, lookahead)

戻り値

シリーズ

引数

symbol (string)

情報を取得する先のシンボル。

同じシンボルの異なる時間軸のシリーズを取得する場合は、syminfo.tickeridを指定する。

➡ syminfo

resolution (string)

時間足の指定。空の場合は、現在のチャートに設定されている時間軸が適用される。

  • 60分足のシリーズを取得したい場合は「60」と数値を指定する
  • 日足のシリーズを取得したい場合は「D」を指定する

D1440は同じ意味となるが、対象によって同一のデータにならない可能性があるので注意。

expression (series[color])

expressionを日本語にすれば「式」。

symbolresolutionで指定した対象シリーズから、さらにそれを加工した(式に当てはめた)シリーズの取得も可能。

smaLine = sma(close, 10)
s2 = security("AAPL", "240", smaLine) 

s2に格納されるのは、アップルの株価の240分足の終値を対象にした、10本移動平均のシリーズとなる。

gaps (const bool)

指定されたシリーズは、読み込まれるときに自動的にチャートに設定されているシリーズのOHLCに結合される。

そこで生まれるギャップをどう処理するかを指定するのがgapsとなる。

  • barmerge.gaps_off
  • barmerge.gaps_on

barmerge.gaps_onは、ギャップをそのまま残し、barmerge.gaps_offは、直近の値で穴埋めしてギャップを埋める。

デフォルトは、barmerge.gaps_off

lookahead (const bool)

設定できる値は2つ。

  • barmerge.lookahead_off
  • barmerge.lookahead_on

デフォルトは、lookahead_off

5分足のチャートに60分足の終値で計算したインジケーターの値を表示する場合、最大55分の時間的なギャップが生まれる。

60分待って終値が確定したところで、インジケーターの値を計算するのがlookahead_off

それに対し、現在の所までの終値で計算してしまうのがlookahead_on

この場合、計算のもとにした終値は仮のものであり、実際の終値と同じであるとは限らない。 そのため、終値次第でインジケーターの計算結果も変わってしまうことがある。 これをリペイントと言ったりする。


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