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今の生活を良くしたいなら、長期投資じゃなくて短期売買

長期投資は資産を作るもの。短期売買(トレード)は収入を作るもの。それぞれ目的が異なります。


2021年2月20日

日経平均が30年ぶりに3万円台に

2021年2月、日経平均が30年ぶりに3万円を越えました。 投資の重要性が叫ばれることが多くなってきた昨今、否が応にも金融市場への注目が集まります。

労働市場だけでなく、金融市場でも稼ぐ。時間を使って稼ぐだけでなく、お金にも稼いでもらう。 先行き不透明な世の中ですから、こんな意識を持つ人も増えているはずです。

では、「お金に稼いでもらう」ために、具体的に何をすれば良いのでしょう? ビジネスを起こすのも1つの方法ですが、今回は対象を金融市場に限定したいと思います。

長期投資で変わるのは遠い未来

金融市場で稼ぐとなったら、まず考えるのは「長期投資」でしょう。 王道とも言えるもので、インデックスファンドなどを定期的に購入するスタイルが一般的です。

長期投資の目的

長期投資の目的は当然お金を稼ぐことなのですが、それは表層にすぎません。 その本質は「未来への備え」による安心感の獲得にあります。「長期」の投資なのだから、見ているのは遠い未来なのです。

「来週まとまったお金が必要だから、今日から長期投資をしよう」は成り立ちません。

長期投資は、今には目をつぶり、将来のより良い生活のために長い時間をかけて「資産」を築き上げていくものだとも言えます。

備えがあるから安心できるわけで、投資対象の価格が上がったところで現金化して使ってしまえば、またゼロからです。 これでは備えにならないので、利益が出たとしても安易な現金化はせずに長期間保有することになります。

使えるお金が増えるわけではないので、今の生活は何も変わりません。得られるものは「未来が良いものになる可能性UP」と「安心感」です。

長期投資は、「遠い未来のため」に行うものであって、「今の生活を良くしよう」という目的で行うものではありません。

今の生活を良くしたいなら収入を増やす

現状に変化を起こし、今の生活を良くしたいのなら、必要なのは資産ではなく「収入」です。 それも、一時的な収入ではなく、定期的な収入です。

毎月の収入が10万円増えたとしたら、あなたの生活に変化が起きますか?

毎週3万円が追加で入ってきたら、あなたの生活に変化が起きますか?

最初は金額が小さいかもしれません。しかし、それは徐々に大きくなっていきます。 毎週追加で入ってくるお金が3万円から5万円になり、5万円から10万円になり…

それがずっと続くとすれば、あなたの人生に変化が起きますか?

短期売買で定期的な収入を得る

今、想像した未来を実現できる可能性があるのが短期売買です。

「株で1億円稼ぐ!」なんて話ではありません。 理想の生活に少しでも近づくために、毎週コンスタントに数万円稼ぐスキルを身に付けませんかという話です。

金融市場で稼ぐ方法が「投資」しかないと思っている人は、自分にはマーケットに参加する資格が無いと思うかもしれません。

確かに投資をはじめるには、ある程度まとまった資金が必要です。 「雀の涙の資金で投資をやろうなんてバカの考える事」なんて意見もあります。

投資であれば正しい意見なのかもしれませんが、 ここで勧めているのは「投資」ではなく「短期売買」です。 投資という大きなカテゴリーの中に短期売買が含まれるイメージかと思いますが、これらは似て非なるものです。

短期売買に大きな資金は必要ない

短期売買に限って言えば、大きな資金は必要ありません。 その理解の鍵になるのは「資金の回転」という考え方です。

例えば、1億円という大金を使い、1年に1回だけ売買をする「A」という人物がいるとします。当たり前ですが、Aが1年間で動かしているお金は1億円です。

一方、動かすお金が100万円のトレーダー「B」がいるとします。Aに比べると、動かす資金は1/100です。 彼は短期のトレーダーで年間約200回のトレードを行います。 さて、Bが1年間に動かすお金はいくらなのでしょうか。 単純に掛け算すれば2億円ということになります。

資金量というのは単純にその金額だけではないことが分かります。 レストランなどの飲食店では、売上を「客単価 x 回転率」で見積もります。それと同じですね。 資金量は、「1回のトレードで使う金額 x 回数」とも考えられるのです。

少ない資金を回転率で補うことで、実質大きな資金を動かしているのと同等のポテンシャルを発揮できます。 短期だからこそ回転率を高められるのです。

さらに、レバレッジという仕組みを活かせば、少ない資金量のハンデはより小さくなります。短期売買は資金効率が良いのです。

必要となる資金は売買する対象次第です。日経225であれば、20万ぐらいあればはじめられるでしょう。

はじめるときの資金は少ない方がいい

これから短期売買をはじめるのであれば、むしろ用意する資金は少ない方が良いぐらいです。 それは何故かと言うと、どうしても訓練期間が必要だからです。

短期売買は「お金に稼いでもらう」と言うよりも、「技術をお金に変える」という表現の方がマッチします。 短期売買で安定的に利益を得るためには、

  • 資金
  • 技術

の両方が必要です。運が良いことに短期売買では必要となる資金は大きくありません。 資金の問題をクリアできたとしても、それでも技術の問題が残ります。

こればかりは努力して技術を習得しなければなりません。 そのためには、本を読むだけではダメで、試行錯誤しながら実戦で経験を積むしかないのです。

この訓練期間ではまず稼げません。 1回の売買で利益を得ることは簡単ですが、 短期売買では回数をこなすことになるので収支は実力通りのものに収束するからです。

「マーケットに参加したての初心者は、損失という名の授業料を払うことになる」

資金が多くても少なくても、最初は授業料を払うことになるでしょう。 しかし、授業料がいくらになるかは、ほぼ資金量に比例します。となると、はじめたての時の資金量は少ないほど良いということになります。

幸いなことに、500円負けも、5000円負けも、5万円負けも、そこから得られる経験値に大きな差は無いのです。

動かすお金を大きくするのは、技術が身についてからです。小さくはじめて、徐々に大きくしていくのが鉄則です。

最初は訓練期間だと割り切って、お金を稼ぐことより、技術の習得に集中する。そのためには小さくはじめることが重要です。 これをしないから、早々にマーケットから退場することになるのです。

短期売買は定期的な収入になる。ただし、技術があれば。

短期売買で安定的かつ定期的な収入を得るには技術が必要です。 これは決して簡単に身に付くものではありません。

ですが、短期売買の技術習得には努力するだけの価値があります。

副業ビジネスで収入を増やすことも可能でしょうが、多くは相手があってのものです。 時間や場所に縛られることもあるでしょうし、人間関係に悩むこともあるでしょう。

その点、マーケットは来るもの拒まずで、いつでも挑戦者を受け付けています。 自分の好きな場所から、自分の都合のいい時間に、いつでも勝負を受けてくれるのです。

こんな素晴らしい技術は他にないと思っています。 このブログでは、短期売買の技術を効率的に習得するためのヒントや考え方をたくさん発信していく予定です。

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