plot()
チャート上に一連のデータを描写するための関数。インジケーターの計算結果をチャートに描写するときにお世話になる。
サンプル
//@version=4
plot(high, title='Title', color=color.red, linewidth=2, style=plot.style_line)
構文
plot(series, title, color, linewidth, style, trackprice, transp, histbase, offset, join, editable, show_last, display)
戻り値
描写オブジェクト。fill
で塗りつぶすときに使う。
引数
series (series)
描写するデータを指定する必須の引数。通常はseries形式のデータを指定するが、数値を指定することで水平線を引くことができる。
title (const string)
プロットのタイトル。
color (color)
プロットの色。指定方法は、color=color.red
といった定数での指定だけでなく、条件式での指定も可能。
color = close >= open ? color.green : color.red
上記の例では、終値が始値以上であれば緑、それ以外は赤となる。
color.red
といった色の指定方法は、//@version=4
を冒頭に入れておかないとエラーとなる。
linewidth (input integer)
プロットされる線の幅。デフォルトは1。
style (input integer)
プロットのスタイル。設定可能なのは以下の9種。それぞれの見た目は、インジケーターの設定 ➡ スタイルで確認できる。
- plot.style_area
- plot.style_areabr
- plot.style_circles
- plot.style_columns
- plot.style_cross
- plot.style_histogram
- plot.style_line
- plot.style_linebr
- plot.style_stepline
linebr
の「br」は、ラインをつなげないという意味。この効果が目に見える形で現れるのは、
インジケーターを上位のタイムフレームで計算したとき。
transp (input integer)
プロットの透明度。指定可能な値は、0 (不透明) から100 (非表示)までの数値。
trackprice (input bool)
直近のインジケーターの値が水平線で表示される。デフォルトはfalse。
histbase (input float)
style
で以下の5種を指定した場合で使う設定。設定した値を起点にプロットされる。
- plot.style_area
- plot.style_areabr
- plot.style_columns
- plot.style_histogram
- plot.style_linebr
offset (integer)
プロットの描写位置を前後に動かすことができる。一目均衡表の先行線などがイメージしやすいだろう。
join (input bool)
style
で「plot.style_circles」や「plot.style_cross」などを指定した場合に、描写を線で繋ぐために使う。
editable (const bool)
プロットのスタイルをチャート上で変更できるようにするかどうか。デフォルトはtrue
。
show_last (input integer)
設定されている場合は、直近のバーから指定のバーまでの区間がプロットされる。
display (const integer)
描写するかしないかの二択。デフォルトはdisplay.all
。
- display.none
- display.all