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ポーカーとトレードは似ている

ポーカーというゲームと相場は本質的なところで非常に似ているよという話

テキサスホールデム

皆さん「テキサスホールデム」というゲームをご存じだろうか。 これはトランプを使ったゲームである「ポーカー」の一種だ。ただ、日本で一般的なポーカーとはルールが少々異なる。

ポーカーが5枚の手札で役を作って競い合うゲームだということぐらいは誰でも知っていると思う。 あれはドローポーカーと呼ばれるゲームで、ポーカーとひと口に言っても色々な種類があるのだ。

テキサスホールデムではプレイヤーに配られる手札は2枚となる。 そして、場に出される参加者共通の5枚のカードから3枚を選び、自分の手札と合わせた計5枚で役を作る。 ゲームが進行していく中で何度もベットをするタイミングがあって、そこで心理戦が行われることになる。 運の要素もあるが、実力がモノを言う世界だ。

映画007のジェームズ・ボンド役がダニエル・クレイグに変わった最初の作品は「カジノ・ロワイヤル」であったが、 あの映画の中で行なわれているのが正にこのテキサスホールデムなのである。

アメリカでは2000年代中頃から、このテキサスホールデムがブームとなり、今では世界中に多くの愛好家がいる。 有名人の中にもファンが多く、政治の世界ではオバマ前大統領、投資の世界ではウォーレン・バフェット、ビジネス界ではジャック・マー、 エンターテイメントの世界ではマット・デイモン、スポーツ界ではクリスティアーノ・ロナウドと実に豪勢な顔揃えだ (そう言われているだけで本当にファンなのかは知りません)。

世界大会も行われていて、そのメインイベントの優勝賞金は何と10億円。参加費は100万円と実に派手な世界でもある。

テキサスホールデムは、「ルールを覚えるのは5分、極めるのは一生」などと言われ、ゲームをするだけなら直ぐにでも始められる。 どこで出来るのかが問題となるが、わざわざラスベガスやマカオに行かなくても、今はインターネット上でテキサスホールデムを楽しむ事が可能だ。 Poker Starsなどで検索してみて欲しい。 お金をかけなくても、プレイマネーで十分楽しめるだろう。

テキサスホールデムと相場

さて、このテキサスホールデムであるが、やってみると相場ととても似ていることに気づくかもしれない。

賭けの考え方」という本がある。この本はポーカーに関する基本的な考えを解説するものだ。 しかし、アマゾンのこの本のレビューを見ると、ポーカーの本にも関わらずトレーダーのコメントのオンパレード になっている。

その中身を見てみると、「私はポーカーはやらないが、この本は非常に役に立った」といったレビューが目立つ。 相場とポーカーの類似性に気づいていながら、何故距離を置いてしまうのだろう。実に勿体ない話だ。 本質的に似ているのなら、ポーカーが上手くなれば、相場も上手くなるだろうに。

類似性

先程説明したように、テキサスホールデムではプレイヤーに配られるカードは2枚だけだ。 たった2枚でも52枚のカードから2枚が配られるのだから、その組み合わせの数は1326通りもある。 その中には良い組み合わせ、悪い組み合わせがあり、つまり強い弱いがあるのだ。

テキサスホールデムでは各ゲームに参加するしないの選択権がそれぞれのプレーヤーにある。 2枚の手札や自分のポジションなどからこの判断を行うことになるが、別にどんな状況・手札であろうとも参加することは可能だ。

参加したがり屋さんは 「ルース」 などと言われる。逆に強い手札以外ではゲームへの参加を見送る人たちを 「タイト」 と呼んだりする。 さらに、本当に強いカードでないと参加しないガチガチの人を 「ロック(岩)」 などと言ったりもする。 普通、初心者に薦められるのはタイトスタイルだろう。 説明が難しいが、中途半端な手札で参加すると、その後に難しい判断を求められる状況に陥ることが多くなるためだ。

相場では状況と値動きでエントリーするかの判断を行う。そして、エントリーするかしないかはあなた次第だ。 中途半端な根拠でエントリーした結果、損切りするかしないかで迷った経験はないだろうか。 そんな経験を多くしているなら、あなたはルースなトレーダーなのかもしれない。 ルールを明確にし、そのルールに合致した時以外は決して参加しないならタイトなトレーダーだ。 デイトレーダーでトレードをしない日が何日も続くことがあるならロックなトレーダーと言えるだろう。

タイトとルース以外にもプレーヤーのスタイルを別ける基準がある。「パッシブ」「アグレッシブ」 がそれだ。 これら2軸で考えた場合、初心者向けと言われるのは「タイトアグレッシブ」で、 参加する状況は絞り、一度参加したら強い手札を武器に利益を伸ばそうとするスタイルである。

逆に最悪なのは「ルースパッシブ」で、 頻繁にゲームに参加するも、勝つときは自信が持てずに小さな利益で終わり、負けるときは上級者に手玉に取られてガッツリ資金を失う。 こういったプレーヤーは早々に資金を失ってテーブルを去ることになる。「損小利大」の真逆をやっているわけだ。

これ以外にもテキサスホールデムと相場には共通する部分が無数にある。 所詮遊びだろうと馬鹿にしないで、トレード技術向上のためと割り切ってでもその世界を少し覗いてみて欲しい。 出来れば、楽しんでもらえるのが一番だ。知らずの内に、ポーカーの技術もトレードの技術も向上していることだろう。

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