時代の流れはクラウドへ。これまで長年愛用してきたNinjatrader8に別れを告げて、ブラウザベースのチャートアプリであるTradingViewに移行することにしました。
手軽で必要十分なトレード環境
ネット上ではTradingviewを絶賛するコメントが多く見られます。 確かに、これまで日本の証券会社が無料で提供しているチャートが全てだと思っていた人がTradingviewを使えばそのような感想を抱くでしょう。
ただ、Ninjatraderと比較して、どちらが出来ることが多いかと言えばNinjatraderに軍配が上がります。 つまり、Tradingviewが提供する機能は目新しいものではなく、既に世にあったものに過ぎません。
それでもTradingviewが素晴らしいと思えるのは、必要十分なトレード環境をカジュアルに提供したことではないでしょうか。
チャートを見たい時に直ぐ見れる
Interactive Brokers証券をデータフィードとして使っていたので、チャートを見るためにはIB Gatewayを立ち上げてログイン、NinjaTraderを立ち上げて連携という作業をしなければなりませんでした。 ブラウザを立ち上げてブックマークをクリックするだけで自分の作ったチャートが見られる手軽さに慣れてしまうと、昔の環境にはもう戻れそうもありません。
Pine Scriptで自作のインジケーターが作れる
ブラックボックスのインジケーターは使う気になれません。その点、TredingViewではインジケーターのコードが確認できるので安心です。 そして、Pine Scriptというプログラミング言語が用意されているので、インジケーターのカスタマイズや自作を行うことが出来ます。
世界中の価格データにアクセスできる
価格データを買うということに慣れていない人にとっては抵抗を感じるかもしれませんが、データ購読をすることで月額1ドルで日経先物のデータも表示が可能です。 そもそもデータにはコストがかかっているわけで、無料で提供されているというのが変な話なのです。 ティックデータは取得できないのでティックチャートは表示できませんし、ありとあらゆるデータにアクセスできるということでもありません。 自分が必要なデータがTradingviewで取得できるかの確認は必要でしょう。
時代の流れに乗っている
Tradingviewは今勢いがありますし、活発な開発が現在進行形で行われているでしょうから、しばらく独り勝ちが続く気がします。 そして、資金が集まる新たなセクターには必ず二匹目のドジョウを狙う企業が現れるはずです。その時、業界での力関係に変化が起こるのかが見ものです。
この手のトレードプラットフォームはその機能や特色として、また囲い込みの手段として専用のプログラミング言語を用意します。
- Ninjatraderは、Ninja script
- Trade Stationは、easy language
- Tradingviewは、Pine Script
習得にはそれなりの時間がかかりますから、言語を学んだユーザーは簡単にプラットフォームを乗り換える訳にはいきません。 さて、チャート業界の先行きは如何に。