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トレンドフォローの考え方

トレンドフォローの考えに基づくトレードを考える。


2021年3月12日

トレンドフォローというトレードの流派

トレンドフォローとは、大きな流れに乗ることを技とする一連のトレード手法です。 大きな流れを確認し、その方向に合わせたトレードを行います。

つまり、トレンドが上昇しているなら買い、トレンドが下降しているなら売りという売買をしようというのがトレンドフォローの基本的な考え方です。

順張りと逆張り

こういったトレンドフォローの考えを持つ人たちも一枚岩ではなく、大きく2つの派閥に別れます。 それが順張り派と逆張り派です。 この2つは共にトレンドフォローという流派ですから、大きな流れを重視するという点は共通しています。 違いは玉を建てるタイミングにあります。

  • 大きな流れの方向と小さな流れの方向が同じ時に、大きな流れの方向に玉を建てるのが順張り
  • 大きな流れの方向と小さな流れの方向が異なる時に、大きな流れの方向に玉を立てるのが逆張り

大きな流れと小さな流れ

大きな流れと小さな流れは別のものではありません。大きな流れは、いくつもの小さな流れによって構成されます。 また、大きな流れを構成する小さな流れは一方向だけでなく、上昇と下降が含まれます。

図1

大きな流れは上を向いている間は、買いのみを考えるのがトレンドフォロワーです。小さな緑で仕掛けるのが順張り、赤で仕掛けるのが逆張りという事になります。

トレンドは継続しやすい

このような売買の判断は、トレンドは継続しやすいという考えが基になっています。別の言い方をするなら、大きな流れは簡単には変わらないということです。

図2

順張りであれば、小さな流れが上を向いたタイミングで、大きな流れは継続する、つまり、前回の高値を越えて上昇するだろうと考えて買いを仕掛けるわけです。

逆張りであれば、赤の段階でサポートとなる価格に到達したタイミングで買いに入ります。 反転位置を当てられれば大きな利益を見込める一方、損切り価格を決めるのが難しいという特徴があります。

いずれにしても、継続しやすいというトレンドの特徴を利益に変えるトレード手法です。

大きな流れと小さな流れは互いに影響を与え合う

これは、小さな流れは大きな流れの影響を受けるという考えです。 逆に小さな流れが、大きな流れに影響を与えるということは無いのでしょうか。

図3

小さな流れが激しい下落となりました。 大きな流れが継続するなら、ここから高値を更新してくるはずです。

高値を更新するだろうという予想は、大きな流れが継続するという前提があっての話になります。 小さな流れの動きによって、大きな流れに変化があったとすればこの限りではありません。

大きな流れに変化があったと考える人が多くなれば、大きな流れに合わせた売りが多くなります。 そうなれば、ここから高値を更新することは難しくなるでしょう。 つまり、小さな流れは大きな流れに影響を与えるということです。

順張り派が必要とする基準

大きな流れに合致した小さな動きをトレンド波、逆向きの動きを修正波と呼ぶことにします。 また、話をシンプルにするために順張りの立場に限定します。

さて、ここまで抽象的な話が続きましたが、実際のトレードにこの基本的な考えを活かすにはいくつか明確にしないといけないことがあります。

  • 大きな流れをどう判断するか
  • 小さな流れの大きな流れへの影響をどの判断するか
  • 修正波からトレンド波への転換をどう判断するのか

これらの判断を主観ではなく客観的に行う方法を考えてきたいと思います。

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