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web3の流れに追いつこう


2022年10月15日

はじめに

最近よく耳にする「うぇぶすりー」という言葉がある。この表記はまちまちで、

  • WEB3.0
  • Web3.0
  • Web3
  • web3

など様々。これらは無意識に使われていることが大半だろうが、中には意図的に使い分けているケースもあるようだ。 特に最後の「web3」を意図的に使う場合は、思想や哲学も含む広範な概念として捉えているらしい。 単なるテクノロジーの話ではなく、社会変革を考えることにもなるので、面白味が増す。

中央集権から分散へ

おごれる人も久しからず、只春の夜の夢の如し。猛き者も遂には亡びぬ、偏へに風の前の塵に同じ

人の世のいつもの流れ。集中から分散への転換の動きが起こっている。

WEB2.0で権力の集中が進んだ。 twitterによるトランプ元大統領のアカBANは象徴的だろう。 サービスの利用者は利用させてもらっているだけであり、その力関係が白日の下に晒された。 無料で使えて便利なGmailも、結局は広告に使えるデータを大量に集めたgoogleが儲かった。 データを大量に収集できる事業者が益々巨大化し、他と圧倒的な差をつけた。

そんな巨大権力に対し異を唱える者たちが現れ始める。 このムーブメントは、SATOSHI NAKAMOTOなる謎の人物が2008年にインターネット上で発表した論文に端を発する。 現実世界に目を向ければ、通貨発行は国にしか許されていないのだから中央集権そのもの。 ビットコインはここに切り込んだ。

徒手空拳で巨大権力に挑むのは馬鹿げている。多くの人が可能性を感じて流れに参加してくるような武器が必要だった。 流れを作るには大衆の目を引くようなインパクトも必要だっただろう。 そして、既得権益者から狙われる主謀者の正体を隠すことも必要だったのかもしれない。

そんな無理難題をやってのけたのがビットコインだ。社会を変えることができたかはさておき、ここまでが計画されたことであったのなら恐ろしい。 得体の知れないモノという評価であっても、ビットコイン長者の出現やハッキング事件などで否が応でも衆目を集めた。 何よりすごいと思うのが、ここまで世間を賑わせてもなお潰されずにいることだ。 さらに、根幹技術であるブロックチェーンの応用の動きが広まっていることも注目に値する。

インターネットが登場した時、それは非中央集権化への旗印としての役割を期待された。 しかし、インターネットは、その発展の中でむしろ既存の権力者を強化する方向に働いたと言えるだろう。 今、新しい技術であるブロックチェーンが同じような役割を期待されている。

「web3」の視点から言えば、ブロックチェーンは国家や大企業への挑戦であるにも関わらず、その国家や大企業がこの新しい波に乗ろうと積極的だ。 インターネットの時のように、今回も取り込まれてしまうのであろうか。

技術は大学数学のようなもの

大人になってから、「学生の時にもっとちゃんと勉強しておけば良かった」と思うことが多くある。 特に技術系の話で、数学がベースになっているとものに触れたときが顕著だ。

ある技術を理解するために、ちょっと調べると大学(一般教養)レベルの数学が使われていたりする。 ネットで解説記事を読んでも良く分からない。そのベースになっている高校数学を理解していないからだ。 私の場合、中学数学も危なっかしいので、更に深く潜ることになる。

こうなってくると本来知りたかった技術から遠くかけ離れ、自分が何をやっているのが良く分からなくなる。 そして思うのだ。もっと勉強しておけば良かったと。子供の頃は勉強より面白いことがたくさんあったし、しょうがないことなのだろう。

本屋に行ってブロックチェーン関連の本を探してみた。思っていたより本の数が少ない。 1000円台で売られている一般書を読んで、雰囲気を掴むだけでは面白くないので、やはりもっと深いところを知りたい。

技術も数学と似たところがあって、古い技術の上に新しい技術が乗っかってくる。 最新の技術は何の脈絡もなく突然生まれてくるわけではないのだ。基盤となる古い技術を理解していないと、どうしても新しい技術の理解は難しい。

web3に興味を持ってしまったので、仕方ないから基盤となる技術を1つずつ押さえていこうと思う。 とりあえずは、スマートコントラクトの実装と最新動向を追えるぐらいのところを目指したい。

目次

  • 暗号技術
  • ハッシュ関数
  • ビットコイン
  • イーサリアム
  • DeFi(Decentralized Finance)
  • DAO(Decentralized Autonomous Organization)
  • Solidity

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